暗号資産取引所だけを使ってきた場合、資産の保管を他人に任せてきたことになります。自分で鍵を管理するセルフカストディの意味と責任を解説します。
暗号資産取引所だけを使ってきた場合、資産の保管を他人に任せてきたことになります。セルフカストディは、そのあり方を変えます。何を意味するのか見ていきましょう。
セルフカストディとは、取引を承認するための秘密鍵の管理をカストディアンに任せず、自分で行うことです。直接管理できる一方で、鍵の保護や取引内容の確認にも自分で責任を負います。
現金にたとえるとわかりやすくなります。銀行はお金を預かり、口座を凍結することもできます。一方、財布の中の現金は自分で管理できます。セルフカストディは、暗号資産における「財布の中の現金」に当たります。
取引所で暗号資産を購入すると、次のようになります。
これは、カストディアル型の保管と呼ばれ、取引所が資産の保管を担います。
KriptoKのようなセルフカストディウォレットでは、次のようになります。
暗号資産はブロックチェーン上に存在します。ウォレットは、それにアクセスするためのツールです。

1. 本当の意味での所有
取引所では残高を確認できますが、その裏付けとなる暗号資産を直接管理することはできません。セルフカストディでは、ブロックチェーン上の実際の暗号資産を自分で保有します。
2. 誰にも資金を凍結されない
取引所は、規制、セキュリティ、技術的な事情、支払い不能などを理由に、口座や出金を制限することがあります。セルフカストディでは、取引の承認を取引所に依存せずに済みますが、その代わり、利用者自身で直接管理すべきリスクが生じます。
3. 出金上限がない
セルフカストディウォレットには、カストディアンが設定する出金上限はありません。ただし、ネットワーク手数料、プロトコルのルール、流動性、アプリ側の制限は適用される場合があります。
4. 保管先に依存するリスクを軽減
セルフカストディでは、資産の鍵を取引所に保管してもらう必要がなくなります。ただし、侵害された端末、フィッシング、悪意のある承認、スマートコントラクト、ブロックチェーンネットワークのリスクがなくなるわけではありません。
5. プライバシー
セルフカストディウォレットは、カストディアル型の取引所口座を開かなくても利用できます。ただし、接続するサービス、法定通貨での暗号資産購入サービス、第三者のアプリは、それぞれのポリシーに基づいて情報を収集する場合があります。
セルフカストディでは、自分で管理できると同時に、セキュリティにも自分で責任を負います。
具体的には、次のことを意味します。
これは利用を思いとどまらせるための説明ではありません。自分で所有することには責任も伴う、ということです。得られる自由と安全性を考えて、この役割分担には価値があると感じる人も多くいます。